Categories: 芸能

片寄涼太が(微博)weiboのフォロワーが凄い事に!?中国で人気大爆発の理由とは?

Contents

アイドルが海外でSNSの時代

ネット社会とも呼ばれる現在、誰もが何らかのSNSにアカウントを持っているはずだ。自分の日常を投稿し、それをみんなで共有するというこのコミュニケーションツールは、もちろん、芸能人の間にも広がっていて、そのつぶやきや投稿画像はファンにとって、その芸能人の素の姿を垣間見ることのできる貴重な情報源となっている。そしてその流れは日本国内を飛び出し、海外においても日本の芸能人がSNSで情報発信するようになってきたのだ。その一つの例として、片寄涼太さんが中国にてウェイボーを開始し、現地で大きな反響を呼んでいるという事実を今回は取り上げてみたいと思う。

片寄涼太のプロフィール

片寄は1994年8月29日生まれで、出身地は大阪府八尾市だ。所属はLDH JAPANということで、あのEXILEの事務所となる。

父は音楽教師

音楽教師の父の影響を受け、幼い頃からピアノを弾いていた、つまり、音楽というものに日常的に触れられる環境で育った。

デビュー

そして、15歳の時に三代目J Soul Brothersのメインボーカルを決めるオーディション「VOCAL BATTLE AUDITION2~夢を持った若者達へ~」に応募。3万人もの参加者の中から最終選考まで残ったが、残念ながら落選。ただ、その後GENERATIONS from EXILE TRIBEの候補メンバーとして声がかかり、すぐに正式メンバーとなる。

そして片寄は、まさに美形と言えるその顔立ちと、洗練された歌唱力とダンスパフォーマンスにより、特に女性ファンからの膨大な支持を得て、グループの主力メンバーとして活躍するようになる。

片寄涼太と噂になった女性たち

当然のごとく、浮いた話もちらほらあり、藤井夏恋、鷲尾伶菜、松井愛莉といったこれまた美形の女性ばかりとの、熱愛が噂された。ただ、これらの噂は、同じ事務所同士で単に仲良く喋っていたところを勘違いされたり、ドラマで共演していたため疑われたというだけのもので、信憑性は全くない。

アイドルの変遷

ここで少々、乱暴ではあるが、アイドルの変遷について極々簡単に述べてみたいと思う

1960年代~

その昔、アイドルと言えば手の届かない存在であった。例えば、吉永小百合さんなどは、トイレにも行かないとファンに思わせるほどで、スターと呼ばれる存在だった。

1970年代~1980年代

その後1970年代に入り、山口百恵、キャンディーズやピンクレディなど元祖国民的アイドルが生まれ、そして1980年代、松田聖子の頃にアイドル文化は全盛期を迎えた。そして、小泉今日子さんや中森明菜さんなど、自己主張のできるアイドルが登場してくると、アイドルは偶像からはなれ、実際に存在する一人の人間として、ファンに捉えられるようになった。ただそこにはアイドルの条件として、当然の事ながら圧倒的なビジュアルが求められてもいた。

おニャン子クラブ

しかし、時は流れ、おニャン子クラブと言う、どこにでもいるビジュアルの少女たちのグループが一世を風靡。アイドルの定義が大きく変わった瞬間だ。(おニャン子クラブは後年のAKB群(一部ハロプロ、E-girls等)に見られる青田買いの大量投入による物量作戦の先駆け的存在ではあったが、どういうわけか、単発のブームで終わってしまった。)

アイドル量産時代

そしてそれは、今、AKBグループを筆頭とする、「大勢の中から自分が好きなメンバーを選べる時代」へと変遷、つまりはアイドルが選ばれる時代へと変遷し、定着している感に見える。(NGT48の事件はまさにその弊害が露骨に表れた例だろう)

そして、女性アイドルグループの代表格がAKBであるなら、男性アイドルグループの代表格はEXILE だろう。(ジャニーズ系では?との異論もあるだろうが、彼らはまた独立した系統であり、別格だ)

このEXILEだが、三代目JSBやGENERATIONS、E-girlsなどに見られるように、これまでにAKBに習ったような売り出し方をしている。また、一部に批判があったような露骨な商法もあり、AKBと似通った面があることは否めない。つまり、夢を売るアイドルは、いつしかビジネス戦略の手段として、お金のにおいのする存在となってしまったのだ。そこには吉永小百合のような(それが幻想と暗にわかりつつも)清廉さは欠片もない。

片寄のウェイボーが爆発的人気

さて、前置きが長くなり過ぎたがここからが本題だ。以下、片山の中国での人気についてまとめてみたいと思う。

ウェイボーは中国版ツイッターとも呼ばれる、中国最大のSNSだ。片寄がこのウェイボーを開始するやいなや、中国人の反応は速く、瞬く間にフォロアーが100万人を突破。

片山が中国で人気が大爆発した理由

その理由としては、ドラマ「兄に愛されすぎて困ってます」のヒットが大きい。中国人は、漫画の世界から出てきたような小顔で背の高い美形アイドルが大好きで、この片寄もその整ったビジュアルが中国人の好みにぴったり合ったのだろう。

つまり中国での片寄人気は、純粋な俳優・アーティストとしてではなく、漫画の現実化、専門用語で言うところの2.5次元的なキャラクター性を帯びていたが故のもの、だったのかもしれない。

微博日本年間人気アーティスト賞受賞

この中国での活躍が認められ、片寄は「WEIBO Account Festival in Japan2018」において、「微博日本年間人気アーティスト賞」を受賞する。

片寄はまた、中国で人気のファッション誌「紅秀GRAZIA」の表紙を飾るなど、これからのアジア進出への地盤を着々と固めつつある。

アイドルの海外流出

日本でのマーケットに限界、或いは人件費の高騰により、海外進出する企業は多い。アイドル界も同じで、この片寄のようにこれからは日本のアイドルも、本格的に海外進出を始めるだろう。特に中国は人口も多く、魅力的な市場だ。そして日本文化を受け入れる下地が見事に整っている。

中国での日本熱

以下は中国での日本人気を示す極端な例だが、一部ではあるが、旧日本帝国陸軍の制服が人気で、コスプレをする人達も存在するのだそうだ。

中国共産党一党独裁下においては命知らずの行為ともいえるが、さらに驚くべきことには、コスプレ姿で南京大虐殺のモニュメント前で日本兵のコスプレ姿でVサインをしながら自撮りをした人物が現れたようだ。が、当然の事ながら逮捕拘禁されるに至っている。

その他にもウェイボに、「安倍首相はおれのおやじだ」と書き込んだ18歳の少年が拘束されたりもしている。どんだけ日本の事が好きなんだよ!と突っ込みたくなるエピソードだが、別件で、ネット上に南京大虐殺を肯定する書き込みをした男性がのちに中国当局に拘留されたりもしているので、これら一連の行為は単なる反体制的なジェスチャーの可能性も否定できないが、ともかく、中国も国の統制が徐々に効かなくなってきてはいるようだ。つまり、見た目よけりゃ、思想信条関係なくなんでも受け入れる余地がある寛大な国、それが中国の真の姿なのかもしれない。

ウェイボー

そんな中国で成功するには、やはりウェイボーは欠かせないツール。片寄はこのツールを使い、一つのサクセスストーリーを示したと言ってもいいだろう。

政治的には日中の間には今もって大きなしこりが残っているが、文化面では交流が深まっている。日本びいきの中国人も多く、片寄以外の日本のアイドルやアーティストも人気が高い。(スマップなどはラオックスの社長羅怡文氏を頼りに中国進出をもくろんでいたようだが、残念ながら結果はあのとおり。)

その背景にはウェイボーという情報発信ツールが重要な役割を果たしているのは確かだ、と断言しても差し支えないだろう。ただ、そのもっと後ろにはお金のにおいに群がる、大人たちがいるのも事実だ。国民的アイドルは、お金によって作られ、お金儲けのために利用される。これが現実。アイドルがスターと呼ばれた時代から、すぐ手の届く存在になった現在。そしてこれからは、お金のにおいを纏わせたアイドルが蔓延ってくるだろう。アイドルの在り方も随分と変わってしまったものだ。

アイドルを創造する時代?

別に筆者は特別このような現況を危惧しているのではない、アイドルは人々にうまく夢を持たせてほしい、と思っているだけなのだ。が、そこは時代の流れ、これほどネットが発達し、情報の更新頻度が昔とは比べ物にならないぐらいに高い今、ガセネタ、フェイクニュースを含め、芸能人の裏の裏まで暴露されるようになってしまっては、そんな理想的なアイドル像も粉砕されてしまうのは当然と言えば当然。

という事で、今後は、ファンも大量の情報の中から、自ら、自身の好みにあったアイドル像を構築(創造)しなければいけない時代になってきているのかもしれない。しかしそれはまた、アイドル=偶像、という本来の意味に回帰するという点で、極めて健全な現象なのかもしれない。

まいるす